全7機でケーブル不適切設置 柏崎刈羽原発
新潟県にある柏崎刈羽原発で、中央制御室のケーブルが不適切に設置されていた問題で、東京電力は、不適切に設置されたケーブルは1号機から7号機の全号機で確認され、合わせて1049本に上ることを明らかにした。
問題となっているのは、柏崎刈羽原発の中央制御室の床下に設置されたケーブル。原子力規制委員会は、原子炉の緊急停止や非常用の炉心冷却に使う安全系のケーブルは、火災に備えて一般のケーブルとは区別して設置するよう定めている。しかし、今年9月の調査で、6号機の安全系のケーブルが一般のケーブルと混在していることが判明した。
東京電力は先月30日、その後の調査で、不適切に設置されているケーブルが1号機から7号機の全号機で確認され、現時点で1049本に上ることを明らかにした。また、ケーブルを区分するための分離版も747枚が外れるなど、不適切に設置されていたという。
原子力安全センター・宮田浩一所長「保守管理がきちっとできていなかった、ケーブルの構造とかそういったものに対する教育がしっかりできていなかった。そういったことが原因となって、これだけ多くの不適切なケーブル敷設につながったと考えていて、対策をしっかりと速やかに、是正を図っていきたい」
東京電力は、ケーブルの施工業者などに具体的な指示を出さなかったことなどが原因と説明し、今後は立ち合い確認をするなどして再発防止に努めるとしている。