原発ケーブル設置ミスで東電に「指示文書」
新潟県の柏崎刈羽原発で起きたケーブルの設置ミスについて事業者の東京電力からいまだ詳しい説明がないとして、原子力規制委員会は4日、東京電力に、行政指導に当たる「指示文書」を出すことを決めた。
柏崎刈羽原発では今年9月、6号機の中央制御室の床下に設置されているケーブル約600本のうち、約160本が規制委員会の基準通りに設置されず防火対策が不十分だったことが判明した。
原子力規制庁は速やかな状況把握や原因究明が必要だとして、これまで東京電力に対し、再三詳しい報告を求めてきたが、東京電力からはいまだ詳しい回答がないため、4日の規制委員会では、「大変ゆゆしき事態だ」「東電は深刻に受け止めるべき」との意見が相次いだ。その上で規制委員会は東京電力に対し、柏崎刈羽原発すべての原子炉のケーブルの状況を報告するよう「指示文書」を出すことを決めた。
指示文書ではあわせて、今月中に再発防止対策を報告することも求めている。