もんじゅ巡り、規制委とJAEAが会合
高原子力規制委員会は2日、日本原子力研究開発機構の理事長と会合を開いた。高速増殖炉「もんじゅ」の管理のあり方について、厳しい意見が相次いだ。
2日の会合は、「もんじゅ」で設備や機器について多数の点検漏れや不備などが相次ぎ、保守管理体制が改善されていないことなどから開かれたもの。事業者であるJAEA(=日本原子力研究開発機構)の児玉理事長が冒頭、現時点での取り組みとして、来年春までに保全計画の見直しを終わらせることや、メーカーや電力会社の協力を得て課題に取り組む体制を整えていることなどを報告した。しかし規制委員会からは、「民間であれば事業が立ち行かなくなるレベル」、「現時点でもんじゅをJAEAが扱えるとは思っていない」などと厳しい意見が相次いだ。
原子力規制委員会は4日にも、JAEAの監督官庁である文部科学省に対する「勧告」も含めた対応を決める方針。