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廃炉から学びたい~原子力機関・事務局長

2016年4月9日 18:12
廃炉から学びたい~原子力機関・事務局長

 福島第一原発の「廃炉」について、世界から専門家が集まって話し合う国際会議が、10日から福島県で開かれる。会議で基調講演するOECD(=経済協力開発機構)原子力機関(=NEA)のウィリアム・マグウッド事務局長に話を聞いた。

 マグウッド事務局長「(福島第一原発の廃炉は)世界的に大きな意味がある。各国が我々に注目している。事故と廃炉から可能な限り学びたいと思っている」

 事故から5年がたった福島第一原発では、廃炉作業が進められていて、今年は本格的な廃炉への試金石となる、溶け落ちた核燃料「デブリ」がどのような状態にあるのか確認するためにロボットを投入する計画。しかし、同時に3つの原子炉で核燃料が溶け落ちた例はなく作業は難航が予想されている。

 10日から開かれる会議で講演するマグウッド事務局長は、今後の廃炉の課題はデブリの量や状況の特定だという。

 マグウッド事務局長「デブリの場所の特定なしには取り出し作業は始められない。今後、数年間の進展を注視している」

 「第1回福島第一廃炉国際フォーラム」は10日から2日間、福島県いわき市で開かれる。

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