午前3時までに75回の余震観測 熊本地震
14日夜、熊本県で震度7の激しい揺れを観測する地震があった。熊本県内では最大で震度6強の地震が起きるなど午前3時現在で体に感じる余震は75回観測されていて、気象庁は注意を呼びかけている。
気象庁によると、14日午後9時26分頃、熊本地方の深さ11キロを震源とするマグニチュード6.5の地震があった。この地震で熊本県益城町で震度7の激しい揺れを観測したのを始め、熊本市東区や熊本市西区、それに熊本市南区などで震度6弱を観測した。
また15日午前0時3分頃には熊本地方の深さ10キロを震源とする地震があり、熊本県宇城市で最大で震度6強の揺れを観測するなど余震が相次いでいる。
この地震による体に感じる余震は15日午前3時現在で75回観測されていて、気象庁によると今回の地震は余震が多いのが特徴だという。
気象庁は今後も1週間程度は震度6弱程度の余震が発生する可能性があるとして、注意を呼びかけている。
また今回の地震のメカニズムについて気象庁は、南北方向に断層が引っ張られてずれる横ずれ断層型の地震とみられると発表した。熊本県内を走る活断層の布田川・日奈久断層が動いた可能性があるとして、熊本地方で起こりうる一般的なメカニズムの地震だとしている。
国内で震度7の激しい揺れを観測したのは2011年3月に起きた東日本大震災以来のことで、九州地方で震度7を観測したのは、気象庁が本格的に観測を始めた1923年以降初めてのこと。
一方、気象庁は熊本県の阿蘇山について、現時点で火山活動に変化はみられず、「今回の地震と阿蘇山の火山活動は直接的に関連はない」としている。