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熊本県内で約10万5000人が避難生活

2016年4月18日 15:36
熊本県内で約10万5000人が避難生活

 熊本県などで発生した一連の地震で亡くなった方は42人となり、ケガ人は5つの県で合わせて1000人を超えた。また、9人と連絡が取れていない。

 警察庁のまとめによると、14日からの一連の地震で熊本県内では42人が死亡した。また、熊本、大分、福岡、宮崎、佐賀の5つの県でケガをした人は合わせて1096人になった。ケガ人の内訳は重傷が210人、軽傷が886人となっている。また、熊本県では16日の地震で震度6強を観測した南阿蘇村で現在も9人と連絡が取れていない。被災者の生存率が大幅に低下するとされる「発生後72時間」が迫る中、自衛隊などは18日朝から捜索活動を行っている。

 一方、熊本県内では18日午前9時現在、約10万5000人が避難生活を強いられている他、17万6900戸が断水している。しかし、熊本県によると、道路の寸断や公共交通機関のマヒなどの影響で支援物資を思ったように運べず、避難所では物資が不足している状況が続いている。

 また今のところ、どこの避難所でどれくらいの支援物資が不足しているか、把握できていないという。このため熊本県は支援物資を配送する態勢を強化し、避難所ごとに支援物資の配送状況を把握した上で、必要な物資を避難所に届けられるようにしたいとしている。ただ、地震活動が終息する見通しが立たず避難が長期化する恐れが出る中、支援物資をどう被災者に行き渡らせるかという課題が出てきている。