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黒川第一発電所のタンク壊れ、水が大量流出

2016年5月8日 20:02
黒川第一発電所のタンク壊れ、水が大量流出

 熊本地震によって南阿蘇村にある九州電力・黒川第一発電所の貯水タンクが壊れ、大量の水が流れ出ていたことがわかった。九電は原因究明のため、今月中旬に現地の調査を行う方針。

 九州電力によると、本震が起きた先月16日、南阿蘇村立野にある黒川第一発電所の貯水槽のコンクリート製の壁が壊れ、約8時間にわたって水が流出したとみられている。流れ出た水の量は、推定で25メートルプール約20杯分となる1万立方メートルにおよぶという。

 この場所では土砂崩れも起きていて、土砂が麓の集落に流れて9世帯の住宅が壊れ、60代の夫婦が亡くなっている。水が流出して土砂崩れが起きたのか、土砂崩れで貯水槽が壊れたのかわかっておらず、九電は今月中旬に現地に入り、原因を調べる方針。