浜岡原子力発電所に“防波壁”などが完成
静岡県の浜岡原子力発電所で津波対策として建設が進められていた防波壁などが完成し、31日、報道陣に公開された。
中部電力浜岡原発では東日本大震災の福島第一原発での事故を受け、2011年11月から津波の浸水を防ぐ防波壁の建設が進められてきた。海抜22メートル、全長約1.6キロの壁本体は去年末までに完成し、壁の両端に位置する盛り土部分の工事も31日までに完了した。盛り土は、壁を回り込む津波が敷地内に浸入するのを防ぐ働きがあるという。
中部電力は、浜岡原発3号機と4号機の再稼働にむけて安全対策工事を進めるとともに、原子力規制委員会に新規制基準の適合性審査を申請中だが、再稼働のめどはたっていない。