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「無防備すぎるカピバラ」なぜあんな姿に?

2016年5月20日 19:04
「無防備すぎるカピバラ」なぜあんな姿に?

 インターネットを中心に話題となった出来事の中から“もっと”知りたいニュースを取り上げる「news every.」鈴江奈々キャスターの「MOTTO」。

 20日のテーマは「カピバラだと思います」。長崎バイオパークがツイッターで公開した“あお向けのカピバラ画像”が、無防備すぎると話題になった。担当者が「カピバラだと思います」と困惑したコメントを出すほどの姿。調査してみると、カピバラの意外な生態があった。

■あのカピバラに会いに行ってみた

 19日、長崎バイオパークへ。そこでは、先月生まれたばかりの赤ちゃんを含め、24頭のカピバラが飼育されていた。カピバラは体長約1メートル。体重50キロほどもあるネズミの仲間だ。

 さて、あの写真のカピバラはどこにいるのだろう。長崎バイオパークの飼育員・田平晴香さんに聞いてみると―

 「あの子はチョコくんっていう男の子ですね。あ、あれですね。まったりしてますね」

 その先にいたのはオスのチョコくん(2歳)。大股開きした張本人だ。撮影した中村さんによると、「ちょっと珍しいなっていうのがあったので。ちょっと驚きましたね」とのこと。

 この写真に対してネット上では「大胆なカピだなぁ(笑)」「溶けてるw」「どこのオッサン?」などの反響があった。さて、チョコ君は、あの格好を本当にするのか…カピバラをウオッチングし続けることにした。

■食後がチャンス

 エサの時間…一斉にカピバラがエサを食べる。ごはんの時間は機敏だが、おなかいっぱいになると、ゆる~くなる。撮影すること約6時間…あのチョコくんに変化が。リラックスした状態にはなっているようだが、惜しい、結局あお向けにはならなかった。一体どんな時に、あのポーズをするのだろうか。

■本来は警戒心が強い

 さらなる生態を探るべく、次に向かったのは、栃木県の那須どうぶつ王国。南米に生息するカピバラ、水辺にすんでいて泳ぎは得意だ。那須どうぶつ王国・カピバラ飼育員の福本典子さんによると「どちらかというと、臆病な動物なので、人に対して攻撃することはほとんどないです」とのこと。野生のカピバラは警戒心が強いそうだが、飼育されると、「リスザルが背中に乗っても気にしない…」「鳥につつかれても怒らない…」など、人なつっこい性格になるそう。

 寒さは苦手で、温泉大好き。長い時は2時間ぐらい入るという。気持ち良すぎて、顔までつかってしまうことも。気持ちいいと、ゆる~く無防備になるカピバラ。さらに…

 福本さん「触ってもらってうれしい『ツボ』があるんです」

■ツボさすりで完全脱力

 福本さん「(そのツボは)横腹だったり、お尻、のどの下のあたりです」

 さっそく、このツボを強めにさすってあげると、横にゴロン…と寝そべりました。これはどういう状態なのでしょう。

 福本さん「もう気を許してなでてくれという。気持ちよさマックスで…」

 完全に脱力してしまったカピバラ。至福のツボをなでられると完全にノックアウト状態に。中には、鼻の穴がツボというカピパラもいるそうだ。では、あの写真の全身脱力ポーズどんな状態なのだろうか。

 飼育担当者「すごーい気持ちいい時です。天気がいいときに日光浴でやったり」

 カピバラの生息地は気温が40℃近くにもなる南米。仰向け写真が撮られた日の長崎の最高気温は28.4℃。カピバラにとっては、気持ちいい気温だったため、あお向けでリラックスしていたのではないかということだ。

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