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最大規模の洪水で…新たな浸水想定を公表

2016年5月31日 0:46
最大規模の洪水で…新たな浸水想定を公表

 本格的な雨の季節を前に、国土交通省関東地方整備局は、多摩川など首都圏を流れる河川で最大規模の洪水が起きた場合の新たな浸水想定を公表した。

 去年9月の鬼怒川の氾濫を受けて、国はこれまでの想定を超える最大規模の洪水対策を進めているが、30日、関東地方を流れる5つの河川とその支流で浸水が想定されるエリアや浸水の深さなどが公表された。最大規模の洪水が起きて荒川が氾濫した場合、東京と埼玉の56市区町の約966平方キロメートルが浸水するとされている。

 また、浸水の深さもこれまでの想定から2倍あまり増えている場所もあり、荒川流域の東京都北区・JR赤羽駅前では88センチから2メートル40センチに、多摩川が氾濫した場合の神奈川県・JR川崎駅周辺では1メートル90センチから4メートル30センチに増えている。

 さらに、多摩川や相模川などについては、浸水が広がる様子やその深さが時系列で分かるようにシミュレーション結果も合わせて公開された。

 これらの浸水想定などは河川事務所のホームページで見ることができるほか、今後、自治体がつくるハザードマップや防災計画にいかされることになる。

 関東地方整備局では、自宅がある場所の周辺でどのような水害リスクがあるのか事前に知ってもらい、防災対策に役立ててほしいとしている。