首都直下地震で大規模火災を想定“消火用の水を確保”川をせき止め取水訓練
首都直下地震で大規模な火災が発生した際、不足する消火用の水を確保しようと都心の川をせき止める訓練がおこなわれました。
東京・練馬区を流れる中小河川の石神井川です。
石神井川は普段、水位が低いため消防が消火に必要な水を吸い上げて確保するのが難しいということで、30日の訓練では長さ15メートルの専用のシートを使って川を一時的にせき止めて水位を上げる手順を確認しました。
訓練をおこなった東京消防庁練馬消防署によりますと、川の水位が50センチほど上昇し放水に十分な量を確保できたということです。
首都直下地震では水道管が壊れて消火栓が使えなくなったり大規模な火災の発生で消火用の水が足りなくなったりする恐れがあるため、川の水を消火に利用しようとする取り組みが進められています。