高浜原発 3府県と国、合同避難訓練実施へ
一旦再稼働したものの、避難計画に疑問が残るなどとして運転差し止めの仮処分を受けた福井県の高浜原発について、隣接する3府県と国などが合同で、広域の避難計画に基づいた大規模な避難訓練を実施することになった。
これは10日、丸川環境相が発表したもので、訓練は今年8月27日、福井・京都・滋賀の3府県と内閣府などが合同で実施するという。
高浜原発は複数の県に隣接しているため、県単位の避難計画では十分な対応ができないのではと指摘されており、去年12月には広域の避難計画が策定され、国が了承していた。
訓練はこの計画の実効性を確かめるのが狙いで、例えば福井県の住民が車などを使い京都を経て兵庫まで避難したり、その際に避難してきた人や車がどのくらい放射能に汚染されているかなどを調べたりする訓練が行われる。
また、その翌日には隣の大飯原発でも同様の訓練を実施するという。