「50年に一度」九州南部で猛烈な雨
8日、鹿児島県など九州南部を中心に猛烈な雨が降り、一部地域で「50年に一度の大雨」となった。週末は関東でも雨脚が強まるところがあり、警戒が必要だ。
“50年に一度”の記録的な大雨となった鹿児島県の十島村。十島村の平島では3時間で180.0ミリの雨を記録。土砂崩れが発生し、道路をふさいでしまっていた。
一方、過去に土石流が発生した鹿児島県の垂水市では、山の斜面から、降り続く雨水が滝のように流れ出ていた。近所の住民は、「また土砂崩れが起こるかもしれないから、正直、怖いのは怖い」と話した。
九州付近にこの雨をもたらしたのは、猛烈な勢力に発達した台風1号。7日夜から激しい雨に見舞われた宮崎・日南市では、1時間あたり77ミリの大雨で、観測史上最大を記録した。今後も注意が必要だという。
沖縄付近から台湾方面へ移動した台風1号は、今後北よりに進み、10日には熱帯低気圧に変わる見込みだ。
しかし、九州では来週前半にかけて雨が降る予想で、土砂災害にも警戒が必要だ。