“トリプル台風”発生中 北海道で大雨警戒
台風や前線の影響で、北日本から東日本にかけて、大気の状態が非常に不安定になっている。北海道では記録的な大雨となるおそれがあり、厳重な警戒が必要。
北海道には前線が停滞していて、台風の北上も加わり、断続的に激しい雨が降っている。北見市では常呂川が氾濫し、付近の約1300世帯に避難指示が出された。21日は台風11号が北上して北海道に上陸する見込みで、厳重な警戒が必要。
台風11号は21日午前6時現在、宮城県石巻市の東南東約120キロの海上にあって、北北西に進んでいる。東北地方は風速15メートル以上の強風域に入っていて、台風の接近に伴い大雨や強風に注意するとともに海上は高波に警戒が必要。台風はこの後、向きを北に変え、21日午後には北海道に上陸するおそれがある。
一方、小笠原諸島の近海には、台風9号があって、北上を続けている。今後も北寄りに進む見込みで、22日夕方から夜にかけては、東海から関東に上陸するおそれがあり、その後、北日本へ進みそうだ。
また、潮岬の南には台風10号があって、西寄りに進んでいる。台風10号は今後も西寄りに進む予想。
これから22日にかけては、台風11号と、北上する台風9号の影響も加わり、北日本ではさらに雨量が増えて、大雨になりそうだ。局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、22日朝までの予想雨量は多い所で、北海道で150ミリ、東海と伊豆諸島で100ミリ、東北と関東甲信で80ミリとなっている。
また、22日朝から23日朝にかけて予想される雨の量は多い所で、関東甲信と東海で400ミリから600ミリ、北海道と東北で100ミリから150ミリとなっている。
土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水、氾濫などにも警戒が必要。