大型で非常に強い台風１０号は、３０日に関東から東北へかなり接近し、上陸するおそれがある。２９日午前、伊豆諸島の八丈島ではすでに台風接近の影響が出ている。現地から記者中継。

　八丈島は午前６時現在、風速１５メートル以上の強風域に入っているとみられる。午前４時には最大瞬間風速２２．７メートルを観測した。現在、体を持っていかれるような激しい風が吹きつけている。また、海を見ると白波が上がっているのがわかる。島のガソリンスタンドでは、激しい雨風に備え給油機を木の板で覆う対策も行われていた。

　２２日に台風９号が接近した際には、八丈島でも暴風雨が吹き荒れ車のガラスが割れるなどの被害が出たが、１週間しかたたない中での再びの台風接近に、住民は不安を隠せない様子だった。

　一方で、交通にはすでに影響が出ている。都心と八丈島を結ぶ船の便は２８日夜の便が欠航し、２９日も欠航が決まっている。また、空の便も２９日、羽田と八丈島を結ぶ６便全ての欠航が決まっている。台風が八丈島に最も接近するのは２９日午後の見込みで、しばらく警戒が続く。