五輪招致JOC送金 調査結果“不正なし”
東京オリンピック・パラリンピックの招致を巡り、海外のコンサルタント会社への不正な送金が疑われた問題で、JOC(=日本オリンピック委員会)は、不正な支払いではなかったとする調査結果を報告した。
この問題は3年前、東京大会の招致が決まる前後に、招致委員会がIOC(=国際オリンピック委員会)の有力な委員の息子の関係先であるシンガポールのコンサルタント会社に約2億2000万円を送金していたもので、フランスの検察当局の捜査をきっかけに、JOCが5月から調査を進めていた。
JOCは1日、送金はIOC委員の票集めのロビー活動費としての支払いで、法律にもIOCが定める倫理規定にも違反していないとする調査結果を報告した。金額については、招致が成功したら引き上がる契約を結んでいて、高額な支払いになる可能性が招致委員会のトップに伝わっていなかったとしている。