“化血研として存続を”厚労省に希望伝える
熊本県にある化血研(=化学及血清療法研究所)が、厚生労働省に対し、他の製薬会社への譲渡ではなく、化血研として存続を目指したいと伝えていることがわかった。
化血研が国に承認された方法とは違う方法で血液製剤を製造し続けていたことを受け、厚労省は今年1月、化血研を110日間の業務停止処分とし、組織改革として他の企業への事業譲渡を求めていた。
これを受け、化血研はアステラス製薬と譲渡の交渉を続けていたが、「関係者の理解が得られない」ことを理由に、今週、厚労省に対し、事業譲渡ではなく、化血研のまま存続を目指す考えを伝えたという。
これに対し厚労省は、化血研の現状の組織では存続させることは難しいとして事業譲渡を求めたという。
化血研の今後の事業形態が不安定なままでは血液製剤の製造に影響が出る恐れもあるため、厚労省は、期限を設定し、化血研に事業譲渡の決断を迫ることもありうるとしている。