日米韓保健相“がん撲滅へ協力関係”で一致
アメリカ・ニューヨークで19日、塩崎厚生労働相が初めての日米韓3か国の保健相会合に臨み、がんの撲滅に向けて、がん治療を共同研究したり、データを共有したりするなど協力関係を結ぶことで一致した。
塩崎厚生労働相は19日、アメリカでの「がん撲滅プロジェクト」の指揮をとるバイデン副大統領などと会談した。そして、抜本的ながん対策を進め、がんに苦しむ人々を大幅に減らすため、がん治療や予防、検診、診断の技術を共同研究したり、がんのゲノム医療を進歩させるためにデータを共有したりするなど日米韓で協力関係を結ぶことで一致した。
アメリカの「がん撲滅プロジェクト」を巡っては、オバマ大統領が今年1月、「月に人を送るほど壮大な挑戦」を意味する「ムーンショット」として官民を挙げて取り組む決意を示し、今年4月の日米韓首脳会談で安倍首相に協力を要請していた。
これを受け、厚生労働省はゲノム医療を含むがん対策を一層加速させたい考え。