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福島第一原発“汚染”地下水あふれる

2016年9月21日 10:55
福島第一原発“汚染”地下水あふれる

 台風16号に伴う雨の影響で福島第一原発の地下水の水位が上昇し、地表にあふれた。地下水は放射性物質に汚染されているが、海に流れ出たかどうかは不明で、東京電力は今後、海水を調べるという。

 東京電力によると、福島第一原発の地下水の水位が上昇し、20日午後10時前、地表面にまで達したという。この地下水は汚染された建屋周辺を通ってきたもので、地表に出て海に流れ出たかは、わかっていない。東京電力では21日にも海水を採取し、分析する方針。地下水の水位が地表に達したのは、今回が初めてという。

 東電ではこれまで、原子炉建屋周辺の汚染された地下水の出入りを防ぐため、凍らせた土の壁で地下を囲う「凍土遮水壁」を設置している。しかし、先月の台風9号では、雨の影響で壁の一部が溶けていたことがわかっていて、今回も遮水壁が機能していたのかは不明。

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