東大研究室の論文に不正疑惑 東大が調査に
東京大学の6つの研究室が発表した22本の論文に不正の疑いがあるとの告発があり、東大が本格的な調査を始めると発表した。
この問題は、東大の医学系と生命科学系の教授6人が発表した論文に、ねつ造や改ざんなどがあるとする匿名の告発が、先月、2度あったもの。問題の論文は、2003年から今年にかけてイギリスの科学誌「ネイチャー」などに掲載され、画像を塗りつぶしたような跡がある、2本のグラフの平均を取って別のグラフを作成しているなどと指摘されているという。
東大は、予備調査で不正の疑いがあると判断し、学外の有識者らによる調査委員会を設置することを決めた。今後、関係者からの聞き取りや実験を記録したノートなどの分析を行い、半年以内に結論を出すという。