中国メディア、書店関係者拘束の理由明かす
中国共産党に批判的な本を扱い拘束されるなどした香港の書店関係者5人のうち、先月、香港に戻った男性について、中国の国営メディアは6日、中国当局が男性を拘束した理由などを明らかにした。
国営の中国中央テレビなどによると、香港の書店関係者・林栄基さんについて、中国本土で発行が禁止されている書籍を、インターネットなどを通じて販売したとして、中国当局が去年10月、拘束したという。書籍の販売を通じた売り上げは少なくとも600万円ほどになるとしている。また、中国当局は、書籍の販売が中国本土で行われたことから、中国本土で起きた事件であって捜査に問題はなく、林さんも容疑を認めていると主張している。
一方の林さんは、解放されて香港に戻ったあと、捜査は不当であると訴えている。中国当局は今回、拘束した理由を明らかにすることで、林さんの訴えに反論する狙いがあるものとみられる。