三笠宮さま 歴史学者として国際的に活躍
天皇陛下の叔父にあたる三笠宮さまが27日朝、入院先の病院で亡くなられた。100歳だった。三笠宮さまは、歴史学者としても活躍されていた。
三笠宮崇仁さまは大正天皇の四男として生まれ、1941年には高木正得子爵の二女、百合子さまと結婚し、三男二女に恵まれた。
三笠宮崇仁さま「結婚直後に戦争が始まりましたから、新婚生活、即、戦時生活でした」(1992年)
陸軍の軍人だった三笠宮さまは戦後は、宗教学やヘブライ史などの研究を重ねられ、日本オリエント学会の初代会長を務めたほか、数々の国際会議にも出席し、学者としても国際的な活躍をされていた。
三笠宮崇仁さま「世界四大文明のうちメソポタミア・エジプト・インダスの三大文明が、古代オリエント文明に入るわけであります」(2000年)
海外からも多くの名誉学位をうけ、“プリンス・ミカサ”の名は、世界中の研究者に知られている。
三笠宮崇仁さま「歴史の研究をしているのが、一番楽しみですね」(1992年)
ダンスの名手としても知られ、様々なダンスの普及にも貢献された。2012年に、96歳で心臓の手術を受けた後は大きな病気もなく、新年の一般参賀では宮殿のベランダに立ち元気な姿を見せられていた。
入院中の6月30日には天皇皇后両陛下が病院を見舞い、病室で20分ほど、三笠宮さまと懇談もされていた。