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天皇陛下、カザフスタン大統領に感謝の意

2016年11月7日 21:50

 天皇陛下は7日、カザフスタンの大統領と懇談し、戦後の「シベリア抑留」に関しての温かい対応に感謝の意を示された。

 天皇陛下は7日、御所で来日中のカザフスタンのナザルバエフ大統領と懇談された。カザフスタンでは第二次世界大戦後、旧ソ連軍による日本人の「シベリア抑留」で約5万人が収容された。

 解放後も現地にとどまった日本人がいたことが話題となると、天皇陛下は「カザフスタンにとどまった日本人を温かく受け入れてくれたことに感謝します」と礼を述べられたという。

 また、カザフスタンは旧ソ連時代、核実験が行われ120万人以上が被ばくしたとされている。大統領が「カザフスタンも日本も被ばくという共通の経験を有しています」と語り、広島で原爆死没者慰霊碑を訪れることを伝えると、陛下はうなずきながら聞かれていたという。

 さらに、先月亡くなった三笠宮さまに対し、大統領がお悔やみの気持ちを伝えると、陛下は「お気持ちに感謝します」と応えられたという。