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「海の森」建設中止で損失100億円か

2016年11月19日 19:51

 2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場で、見直しが検討されている「海の森水上競技場」について、東京都は、建設を中止した場合に、約100億円の損失が生じる可能性があることを明らかにした。

 18日に開かれた都議会の特別委員会では、ボートとカヌーの競技場としてすでに建設工事が始まっている「海の森水上競技場」について質疑が行われた。

 この中で東京都は、会場が仮に「海の森水上競技場」でなくなり、建設が中止になった場合、現時点で確定できないとしながらも、「おおむね100億円の支出が生じると考えられる」と説明した。これには、すでに行われた工事や原状復旧のための費用、業者への損害賠償の費用などが含まれるという。

 競技場の見直しについて都議からは、「レガシーに対する都民の期待や国際的な信頼を損ねることも十分に考慮して検討してもらいたい」との指摘があがった。