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70歳以上の医療費負担、上限引き上げへ

2016年12月1日 3:37

 厚生労働省は、70歳以上の高齢者が医療機関にかかった場合の医療費の自己負担の上限を引き上げる方針を示した。

 この改正案は、増大する医療費を抑える方策の一つとして、厚労省が、先月30日に専門家らの部会に示したもの。

 改正案によると、医療費が多くかかった場合に、ひと月ごとに自己負担の限度額を定めた「高額療養費制度」について、今は負担が軽めになっている70歳以上の人の限度額を引き上げる。

 具体的には、70歳以上で最も人数が多い年収370万円未満で住民税を納めている世帯の限度額が、現在の4万4400円から5万7600円に引き上げられるほか、年収370万円以上の世帯でも、年収を3段階にわけて、現在よりも多い限度額が設定される見込み。

 部会で、年内に結論をまとめ、来年8月から実施される予定。