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感染性胃腸炎の患者数“10年で2番目”に

2016年12月6日 13:49

 下痢やおう吐を引き起こすノロウイルスなどによる「感染性胃腸炎」の患者が、例年を上回るペースで報告されている。

 国立感染症研究所によると、先月27日までに報告されたノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者数は、一医療機関あたり全国平均で12.85人だった。

 前の週よりわずかに減ったものの、7.18人だった去年の同じ週と比べると非常に多く、この10年で2番目の多さ。先月から徐々に患者数が増加し、今シーズンは例年より早く流行が始まっている。

 ノロウイルスによる胃腸炎は、ウイルスが口に入ることで感染し、おう吐や下痢などの症状が出て、子供や高齢者は重症化する恐れもあるという。予防するワクチンはないため、厚労省は、手洗いの徹底のほか、下痢やおう吐などの症状がある場合は、食品を扱う作業に従事しないよう呼びかけている。