「電通」 遺訓「鬼十則」の掲載中止を発表
長時間労働が問題となっている大手広告会社「電通」は9日、社員手帳に掲載しているかつての経営者の遺訓「鬼十則」を、来年以降、社員手帳などに掲載しないと発表した。
電通では、自殺した女性社員が過労死と認定されるなど、長時間労働が問題となっていて、これを解消するため、業務内容の見直しを行っている。
電通の9日の発表によると、現在、社員手帳などに掲載しているかつての経営者の遺訓「鬼十則」を、来年以降は掲載しないとしている。
「鬼十則」には「取り組んだら放すな、殺されても放すな」などがあり、過労死を招く企業体質につながっているとの批判が出ていた。
また、長時間勤務を減らすため、来年度以降、すべての部署での有給休暇の取得率を50%以上を達成するなどの目標を立てたという。さらに、労働のしわ寄せが協力会社にいかないよう、協議を始めるとしている。