米軍トップ「ヒーロー」発言に副知事不快感
沖縄県名護市で、アメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」が不時着しようとして大破した事故をうけ、防衛省の若宮副大臣が沖縄県庁を訪れ、遺憾の意を伝えた。
15日午前、若宮防衛副大臣と面会した安慶田副知事は、「県民の不安と怒りは頂点に達している」としてオスプレイの飛行中止と、沖縄への配備撤回を求めた。
若宮防衛副大臣「(県民に)大きな不安と心配をかけたことについては誠に遺憾」
若宮副大臣はこのように述べる一方、事故を巡り沖縄県が「墜落」だと指摘したことに対し、あくまでも「不時着水」であり、死者もいなかったことから、最悪の事態は避けられたとの認識を示した。
また、安慶田副知事は14日、沖縄のアメリカ軍に抗議した際、トップのニコルソン中将が、事故機の操縦士は住宅地を避け、海上で着陸を試みたとして、「彼はヒーローだ。感謝し、表彰すべきだ」との発言があったとして不快感を示した。
沖縄県・安慶田副知事「県民の不安を顧みようとしない発言が植民地意識丸出しだと感じました」
これについて、若宮副大臣は、「(中将の)発言を聞いていない」として、明言を避けた。