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粟国空港着陸事故「副操縦士の知識不足」

2016年12月15日 13:11
粟国空港着陸事故「副操縦士の知識不足」

 沖縄県の空港で去年、小型機がフェンスに衝突し、11人がケガをした事故で、国の運輸安全委員会は副操縦士が知識不足のまま操縦していたとの報告をまとめた。

 この事故は去年8月、沖縄県の粟国空港で、着陸した第一航空の小型機が滑走路を右にそれてフェンスに衝突し、乗客・乗員11人がケガをしたもの。運輸安全委員会は着陸の際、前輪が右に向いた状態だったのを副操縦士が確認せず着陸の操作をしたことが事故原因とした。

 この副操縦士は座学を修了していない状態で会社に資格を与えられ、知識不足のまま操縦していた。当時、この機体は路線に就航したばかりで、運輸安全委員会は第一航空が訓練よりも予定通り就航させることを優先したとして、訓練体制の改善を勧告した。