JR羽越線事故から11年 現場で慰霊式
38人が死傷した山形県のJR羽越線脱線転覆事故から11年となる25日、現場の慰霊碑前で遺族やJR関係者が犠牲者の冥福を祈った。
山形・庄内町榎木の事故現場付近は24日夜に降った雪がうっすらと積もったが、11年前と違い、おだやかなくもりの天候となった。
この事故は2005年のクリスマスの夜に、秋田発新潟行きの特急いなほ14号が突風により脱線、転覆し5人が死亡、33人が重軽傷を負ったもの。
発生から11年目の25日、慰霊碑前では朝からJR関係者や市民が訪れて花を手向け犠牲者の冥福を祈った。午前10時から行われた慰霊式では遺族とJR関係者らが黙とうをささげた後、JR東日本の冨田哲郎社長が「事故を風化させず、将来の教訓とし安全最優先で行動する」と安全の誓いを述べた。