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厚労省、過労死ゼロを目指し緊急対策を提言

2016年12月27日 0:14

 「過労死」ゼロを目指した緊急対策として、違法な長時間労働をこれまで残業が月に100時間を超えた場合としてきた厚生労働省は、今後、80時間へ引き下げる提言を26日に行った。

 塩崎厚労相「依然として過労死、自殺、労災認定が700件、700人を超える。過労死対策の実行が問われている」

 これまで、長時間労働などで労働基準監督署が企業に対して是正指導を行った場合、企業名を公表してきたが、残業時間が社員の10人以上、または4分の1以上が月に100時間以上を超えた場合などとされてきた。しかし、月100時間以上だった残業時間を20時間引き下げ、80時間以上に厳しくすることが提言された。残業80時間は健康障害を発症する「過労死ライン」とされている。

 また、過労死、過労自殺などで労災支給が決定した場合も企業名公表の対象にするという。