福島県沿岸の魚 放射性物質が基準値下回る
福島県沿岸で採取した魚の放射性物質の値が、福島第一原発の事故の後初めて、年間を通して国の基準値を下回ったことがわかった。
これは、福島県が行っている福島第一原発の港湾内を除く沿岸で採取した魚の放射性物質検査で明らかになったもの。今年1年間に採取した魚、8594の検体全てで、国が定める食品の基準値=1キロあたり100ベクレルを下回った。原発事故の後に生まれた魚が大半を占めていることや、海水の放射性物質が減っていることが要因とみられている。
一方、福島県では、本格的な漁の自粛が続き、今年の試験操業の漁獲量は震災前の1割に満たない約2000トンとなっている。