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小池知事、単独取材に「スピードアップ」

2017年1月17日 1:04
小池知事、単独取材に「スピードアップ」

 豊洲市場の地下水から環境基準を大幅に超える有害物質が検出された問題で、東京都の小池知事は16日、東京都庁で日本テレビの単独インタビューに応じた。

 小池知事「大変厳しいと思います。私自身、驚いております。そもそもの豊洲の問題というのは、一体何だろうかと」

 新たに浮上した豊洲市場の地下水の問題。14日の専門家会議で明らかになったのは、衝撃的な結果だった。東京都が行った豊洲市場の地下水のモニタリング調査。前回、青果棟の敷地の3か所で初めて環境基準値を上回る有害物質を検出した。ところが、今回公表された調査結果では、実に72か所が環境基準値を超えた。その場所も市場の広い範囲に及ぶ。最大で環境基準値の79倍となるベンゼンなどが検出された。

 なぜ急激に数値が悪化したのか。専門家会議では、複数の可能性が挙げられた。まず、去年10月から地下水管理システムが本格稼働したことによる「地下水の変化」。水を採取した時に土の粒が入ったことによる「濃度の上昇」。また、調査会社が替わったことによる「採水方法の違い」も指摘されている。専門家会議は再調査することを決めたが、食品を扱う地上部分の安全性に関しては、「現状、問題は生じないと考えられる」としている。しかし、今回の結果を受けて、小池知事は次のように話した。

 小池知事「市場としての最大のウリは安心安全ですよね。それに疑義が生じているということは、私はゆゆしき事態だなと」「(Q.豊洲へ移転しないという選択肢は?)これから改めて、これまでの流れの検証も含めて、そして今回の結果、今後のあり方などなど、総合的に判断したいと思っています」「築地の現状についても、やはり老朽化はもうかなり進んでいる。そういったことを総合的にこれから考えていきたい。スピードアップしていきたいと思っています」