豊洲地下水調査 基準の79倍ベンゼン検出
東京・豊洲市場の地下水のモニタリング調査の最終結果で、最大で環境基準の79倍となるベンゼンなどの有害物質が複数箇所から検出されたことが分かった。
去年11月から東京都が行った地下水のモニタリング調査では、ベンゼンが35か所で検出され、最大で環境基準値の79倍だったほか、基準の約4倍のヒ素やシアンなどの有害物質が、201の観測地点のうち72か所から検出された。
しかし7回目の調査までは環境基準を上回る有害物質は検出されず、前回の調査でも基準をわずかに上回るベンゼンとヒ素を検出しただけだったため、今回の急激な数値の悪化について専門家会議は、「方法が正しかったか検証し、クロスチェックが必要だ」として、改めて調査することにした。
一方で、地上部分に関しては「現状、問題は生じないと考えられる」とした。
東京都・小池知事「不安を超える数値が出てきたことに私自身も驚いたということです」
小池知事はこれまで今回の最終調査結果について移転時期を決める材料の1つとして注視していた。