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豊洲地下水 水位低下に「まだ相当な時間」

2016年10月28日 0:35

 豊洲市場の地下水の水位が依然として高い状態が続いている問題で、東京都は27日、目標の水位まで低下させるには、「まだ相当の時間がかかる」との見通しを示した。

 都は、豊洲市場の地下水の水位を抑える「地下水管理システム」を今月14日から本格稼働させているが、10日以上が経過した26日の時点でも、目標とする管理水位を60センチから2メートル40センチ上回る状態が続いている。

 東京都は、これまで地下水管理システムを本格稼働させれば、水位は下げられるとしてきたが、27日、水位はわずかながら低下しているとした一方で、管理水位まで引き下げるには「まだ相当な時間がかかる」との見通しを示した。

 その理由について都は、水位を下げるにはある程度の時間がかかるとした上で、豊洲市場の安全性を検証している専門家会議が建物の地下空間にたまっている水を排水しないよう求めていることをあげ、「排水ができれば水位低下の見込みが立つかもしれない」としている。