冬の風物詩「寒シジミ漁」 青森・小川原湖
20日の青森県は、放射冷却の影響で十和田市で氷点下10.9℃まで下がるなど、内陸部を中心に厳しい冷え込みとなった。東北町の小川原湖では、冷たい水の中、寒シジミの漁が盛んに行われている。
岸辺に薄く氷が張った東北町の小川原湖では20日、152隻の漁船が湖に出た。寒さが本格化するこの時期のシジミは「寒シジミ」と呼ばれ、身が締まってうま味が凝縮した旬の味。漁師たちは長い竿(さお)の先端に鉄製のカゴが付いた「ジョレン」という専用の道具を使い、湖の底をかき出すようにしてとっていく。水深1メートルほどの浅瀬では漁師が水温1℃の湖に入って、腰までつかりながら力いっぱいジョレンを操り、シジミをとっていた。
20日は合わせて4.3トンが水揚げされ、地元の道の駅などで販売されるほか、県内や首都圏にも出荷される。