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知床・観光船沈没事故 国賠訴訟始まる 国側「責任主体ではない」 東京地裁

2023年11月30日 17:43
知床・観光船沈没事故 国賠訴訟始まる 国側「責任主体ではない」 東京地裁

去年4月、北海道・知床半島沖で発生した観光船の沈没事故で、遺族が国に損害賠償を求めた裁判が30日始まり、国側は請求を退けるよう求め争う姿勢を示しました。

この裁判は去年4月、観光船「KAZU Ⅰ」が知床半島沖で沈没した事故をめぐり、事故で亡くなった甲板員の曽山聖さんの遺族が国に対し、およそ1億850万円の損害賠償を求めているものです。

訴状などによりますと、遺族は、国土交通省所管の特別民間法人「日本小型船舶検査機構(JCI)」の検査員が、安全に航行できない船を、違法に検査に合格させたと主張しています。

30日、東京地裁では第1回口頭弁論が開かれ、国は「検査員はJCIに帰属し、国は責任主体ではない」として、請求を退けるよう求めました。

遺族側の弁護士は今後、JCIの追加提訴なども検討しているということです。

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