４日、今村雅弘復興相が福島第一原発事故の影響で自主避難を続けている人に対し、「基本は自己責任」という趣旨の発言をしたのに対し、自主避難者らが６日、大臣の辞任を求める申し入れを行った。

　自主避難者ら「私たちは貴職に対し発言の撤回と謝罪、復興大臣を辞任することを求めます」

　６日午後、復興庁を訪れた福島県からの自主避難者らは、今村復興相の「基本は自己責任」という趣旨の発言に、国の復興政策の姿勢が表れていると批判した。

　自主避難者ら「復興庁の今までの被災者への向かい方の問題、それが大臣の口をついて出てきてしまったという風に考えています」

　これに対し復興庁は、「お怒りの気持ちを受け止めたい」と回答した。申し入れの前後には約２００人が今村復興相に対する抗議デモを行った。

　福島県南相馬市からの自主避難者「自分から逃げたけど、しょうがなくて逃げた。命を守るために逃げた。自己責任ではない」

　今村復興相は、６日の国会では辞任しない意向を示している。