横浜市が「救急搬送困難」原因調査 2割の病院“保育園など休園”で人手不足に
横浜市の山中竹春市長は、先月後半に救急搬送が困難となった病院について調査したところ、およそ2割の病院で、新型コロナウイルスの影響による保育園などの休園のため子どもを持つ医療従事者が出勤できなかったことが原因だと発表しました。
横浜市は先月18日から31日までの間に、救急患者を受け入れる病院がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が生じた市内の47病院に調査を行いました。
この調査によりますと、およそ2割の病院で、保育園が休園になったり学校が閉鎖されたりしたことで子どもを持つ医療従事者が出勤できず、人手不足になったことが救急搬送を断った原因だと明らかになったということです。
この調査を受け横浜市は、休校などの基準を緩和し、市立学校では原則学級閉鎖のみとして、学年や学校全体の休校を行わないことを決めました。
横浜市の山中市長は、「社会を混乱させない対応を取るとともにワクチン接種を進めてコロナからの回復を目指したい」とコメントしています。