東京都 コロナ病床2割を救急へ転用可に…救急用病床の拡充要請、発熱者など受け入れで謝金も
新型コロナウイルスの感染拡大で救急の医療体制がひっ迫していることを受け、東京都は、都内の救急病院に対し、新型コロナ患者向けに確保した病床を一時的に救急患者用に転用できるようにしました。
東京都は先月上旬、都内の病院にコロナ病床の確保を最大まで引き上げるよう要請しましたが、新型コロナ以外の病床がひっ迫し、救急患者の受け入れにも影響が出ていました。
これを受け、都は、救急用病床を3~4床持つ都指定のおよそ150の救急病院に1日、通知を出し、それぞれ1床ずつ救急用病床の拡充を求めたほか、コロナ患者を受け入れている場合は、最大で確保できる病床の2割を一時的に救急患者用に転用できるとしました。
また全ての救急病院に対し、高齢者や発熱などの症状がある救急患者を受け入れた場合は実績に応じて謝金を払うとしました。
都は、これらの体制強化により救急医療のひっ迫を防ぎたい考えです。