自民・杉田議員が中傷ツイートに繰り返し「いいね」 伊藤詩織さんが“逆転勝訴”「指ひとつの行為でもどれだけ苦しいか…」
ジャーナリストの伊藤詩織さんを中傷するツイートに「いいね」を繰り返したとして、伊藤さんが自民党の杉田水脈議員を訴えた裁判で、東京高裁は20日、杉田議員に賠償を命じる判決を言い渡しました。
この裁判は、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、自身を中傷するツイートに自民党の杉田水脈議員が「いいね」を繰り返し、精神的苦痛を受けたとして、杉田議員に220万円の損害賠償を求めていたものです。
1審の東京地裁は今年3月、伊藤さんの訴えを退けましたが、東京高裁は20日、1審判決を変更し、杉田議員に55万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。
東京高裁は、杉田議員が過去に伊藤さんを、やゆする発言をしていたことなどを踏まえ、「加害の意図をもって『いいね』を押した」と認定しました。
伊藤さん「指を押すひとつの行為だけでもどれだけ苦しいことかを、今回の裁判の判決で示していただけた気がします」
伊藤さんは、「『いいね』を押す前に、相手が傷つく可能性を一度考えてほしい」と訴えました。