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520人の犠牲者しのび…まもなく慰霊式 日航機墜落事故から38年

2023年8月12日 17:23
520人の犠牲者しのび…まもなく慰霊式 日航機墜落事故から38年

日航機墜落事故から12日で38年です。墜落した午後6時56分にあわせて、このあと慰霊式が行われます。会場から佐々木恵美記者が伝えます。

墜落現場の御巣鷹の尾根の麓にある慰霊の園には、慰霊登山を終えた遺族たちが午後6時から行われる慰霊式に出席するため、集まり始めています。

12日は朝から272人の遺族が御巣鷹の尾根に登り、犠牲者を弔いました。遺族の高齢化が進み、登山を見合わせる方も多い中、登山の様子をリアルタイムで共有したいという遺族の要望から、墜落現場付近でWi-Fiや携帯などが使える衛星通信環境が初めて今回、整備されました。

父を亡くした山本昌由さん「(通信中の母:リアルタイムでこうやって見られるのが一番うれしい。お父さんも喜んでいると思うよ)そうだね、喜んでると思う。38年目で初めてだから(電波が)つながったのが。高齢化で母もなかなか登山が難しくなったからさ。こうやって現地でお参りできるのがありがたいことで感謝だね」

遺族の山本さんは大阪、千葉、そしてアメリカにいる家族とつないで、亡くなった父親をしのんでいました。

このあと、新型コロナで規模を縮小して行われていた慰霊式が4年ぶりにコロナ前と同じ規模で行われます。犠牲者の数と同じ520本のロウソクがともされます。