保育士による虐待行為などをめぐり、東京・日野市が改善命令を出した認可保育園について、東京都も23日、「施設の運営管理上問題が生じている」などとして、運営法人に改善勧告を出しました。

東京都が改善勧告を出したのは、日野市の「吹上多摩平保育園」を運営する社会福祉法人「吹上会」です。都は、去年9月から今年4月にかけて園への訪問や職員へのヒアリングなどの指導検査を行い、今回の改善勧告に至ったということです。

改善勧告では、「運営管理上問題が生じているため、適正な施設運営を行うこと」や「虐待行為などを確認したため、再発防止に向けた対策等を実行すること」などを求めています。

吹上多摩平保育園をめぐっては、園児に暴行を加えた疑いで保育士の男が逮捕され、今年3月には、保育士による虐待行為をめぐり再発防止策が不十分などとして日野市が改善命令を出していました。また、今月18日には、子ども・子育て支援法違反の疑いで、暴行の疑いで逮捕された男とは別の、当時、保育士だった男と「吹上会」が書類送検されています。

東京都は、30日以内に改善状況の報告書を 提出することを求めるとともに、内容を精査して必要な指導をしていくとしています。