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地震の復興支援、恩返しは「温泉」 別府市

2017年10月1日 14:51
地震の復興支援、恩返しは「温泉」 別府市

 去年4月の地震で被害を受けた大分県別府市が、全国からの支援への恩返しに「温泉」を届けている。

 長崎市の住宅街に現れた1台の4トントラック。“恩返し”と書かれた積み荷に入っているのは「温泉」。

 別府市観光戦略部・後藤寛和主査「回復を、私ども別府市民が感謝の気持ちをかたちにしたいということで、別府の宝である温泉を皆さまにお届けしている」

 去年4月に起きた熊本・大分地震の影響で、温泉地として知られる別府市は観光業での被害総額が13億7000万円に。その後、多くの支援により復興を果たし、恩返しの思いから別府温泉の湯を全国に抽選で無料宅配する事業を始めた。

 長崎県内で初めて選ばれたのが、長崎市内で介護施設を経営する前川静恵さん(68)。仕事で大分に行くことも多いそうで、復興を願うメッセージを書いて応募。「ただ、うちの母に入れてあげようと思っただけの気持ちで応募した」という。

 この日、前日の朝にくんだばかりの、51℃、約300リットルの湯が届けられた。

 前川静恵さん「滑らかですよね、すごく。気持ちよさそう。私が入りたいくらい」「できるようなことがあれば、お手伝いしたい」

 別府市観光戦略部・後藤寛和主査「これからも別府のことを応援していただければありがたい」

 応募はすでに2500件ほど集まっているそうで、来年1月まで受け付けているという。