【解説】地下の流体による群発地震活動震源が移動し新たな活動エリアも石川・能登半島群発地震
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11月28日から12月4日までのこの期間、国内では震度1以上の地震が27回発生しましたこのうち震度3以上の地震は2回でした。
▼先月30日午後0時45分頃、福島県沖を震源とする地震があり福島県いわき市と大熊町(おおくままち)で震度3の揺れを観測。マグニチュード5.1、震源の深さは42キロ
▼30日午後5時7分頃、石川県能登地方を震源とする地震では珠洲市(すずし)と能登町(のとちょう)で震度3の揺れを観測。マグニチュードは4.4、震源の深さは14キロ
2021年1月以降の能登半島北東部の地震回数です。今年に入って地震回数が増加、特に震度6弱の地震が6月は1か月に45回の体に感じる地震が発生するなど活動が活発に。11月は25回と再び増加しています。
能登半島でおきている地震の震源は、この2年間で大きく分けるとAからDまでの4つのエリアに集中しています。
特に能登半島の北側のAとBのエリアの活動は活発で今年6月の震度6弱の地震もBエリアでおきました。
そんな中、先月には新たな震源域が出てきました。エリアEと呼ばれる能登半島の北東部の少し南側、富山湾に入るあたりでも活動が出始めている。
能登半島の群発地震は地下にある何らかの流体が原因とみられていて調査は進められていますが、はっきりとした理由はまだ分かっていません。
政府の地震調査委員会も一連の活動は当分の間、続くという見解を示しています。能登半島の地震は震源が浅いため、局所的に強く揺れます。
北陸地方も本格的な冬のシーズンとなり、地震による夜間の停電、落雪、避難ルートの凍結など、これまでの季節と違った地震への備えも必要です。