きょう混雑ピーク…「お盆休み」あさって台風が関東接近か “警報級”大雨の可能性も
お盆休みが始まり、11日朝から、空港や駅のほか観光地でも多くの人出が見られました。一方、13日には台風が関東に近づく見込みで、大雨などの被害に注意が必要です。
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祝日の11日。午前9時半ごろの東京駅は、大きな荷物を持った利用客であふれていました。
入江絵梨記者
「午前9時半すぎの東京駅のホームです。長蛇の列ができています」
――きょうはどこに向かいますか?
名古屋に行く小学3年生
「名古屋。レゴランド」
新大阪に行く小学5年生
「新大阪です」
――何をしに行くんですか?
新大阪に行く小学5年生
「いろんな電車を撮ってきます。とことん撮りに行きます」
JR各社によると、11日が東京駅を発車する下りのピークだといいます。
空の玄関口・羽田空港でも混雑がみられ、掲示板には満席を示す「×印」が目立っていました。
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東京を出る人がいる一方、東京に来る人もいます。
3年ぶりの行動制限がないお盆休みが始まり、観光地・浅草はにぎわいをみせていました。
大阪から来た高校生(16)
「浅草行って、東京スカイツリーに行けたらなと思います」
「夜景がすごく好きやから、夜景みたいなと」
滋賀から来た女性(20)
「渋谷とか江の島にも(行く)」
「明日は江の島に行きます」
観光地をハシゴする観光客もいました。
11日、その江の島に行ってみると、島に向かって歩く人の列ができ、神社の参道は観光客であふれていました。
江の島で行列となっていたのは、江の島名物・たこせんべいのお店です。
お客さん
「焼きたてのおいしいせんべいの味がする。ちょっとタコの感じもあって、おいしいです」
ただ、お店側には苦労もあります。
たこせんべいを販売 あさひ本店
「だいぶ暑いです。気温の暑さと、プレス機からの蒸気の熱さで」
11日、江の島がある藤沢市は夏日となりました。
東京都心は猛暑日一歩手前の34.3℃を観測しました。
富山市では最高気温37.7℃の猛暑日となり、今年最も暑い一日となりました。
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「山の日」の11日、鳥取県と兵庫県にまたがる「氷ノ山」で行われていたのは、テント型サウナを使ったイベントです。
サウナの温度は85℃ほど。セルフ式のロウリュウもあります。利用客は、サウナの後は水風呂に入って体を冷やし、外気浴でゆったり休憩していました。
“ととのいかけている”利用客
「やっぱりいいですね。空のところにいるみたい」
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各地でにぎわうお盆休み。影響が懸念されているのが「台風」です。
日本の南にある熱帯低気圧は今後、台風8号に変わり、13日ごろ、東海や関東に接近する見込みです。局地的に大雨となるおそれがあるといいます。
さらに、気象庁は――
気象庁 天気相談所 森永裕幸所長
「東北日本海側を中心に、向こう1週間程度、警報級の大雨の可能性があります」
警戒が高まっているのは、記録的な大雨で被害が相次いでいる東北地方です。秋田では11日朝も雷を伴った局地的な雨が降り、10日に河川が氾濫した三種町では、住宅が浸水する被害がありました。
住宅が浸水した住民
「冷蔵庫も全部やられて、中身ががばっと出てきて」
片付けを始めたところで、さらなる雨が降る予報がでています。
9日の大雨で大きな被害が出た青森でも、12日にかけて猛烈な雨が降るおそれがあります。
浸水した住宅を片付ける住民
「これ以上増水しないように願うしかない」
青森では今週の大雨で、すでに7つの河川が氾濫しています。引き続き、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。