両陛下と愛子さま 那須御用邸でのご静養控えられることに
天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは、今年の夏に検討していた栃木県那須御用邸でのご静養について、控えられることになりました。
天皇ご一家は例年、夏には静岡県にある須崎御用邸や、栃木県にある那須御用邸を訪れ静養してきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大以降はとりやめられていました。
側近によりますと、宮内庁侍従職は3年ぶりに那須御用邸での静養の可能性を検討してきましたが、今年も天皇ご一家は、とりやめられることになりました。
天皇皇后両陛下と愛子さまは、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が高止まりしている状況の中で、一定の人数の職員の滞在が必要な御用邸内では感染防止対策を完全に講じることは難しく、万が一、感染者が出た場合には地元にも迷惑をかけかねないことを十分に考慮した上で判断されたということです。
また、両陛下は新型コロナの感染拡大により、日々の生活に制約と不安を余儀なくされている国民が多数いることを案じ、医療従事者をはじめ関係者に感謝と敬意の気持ちを持たれていて、ご一家が動くことによって感染を発生させることのないように、という気持ちを持たれているということです。