ヒグマの目撃情報が相次いでいる北海道の島牧村で５日夜もクマが住宅街に出没し、その姿をカメラがとらえた。

住宅の近くをゆっくりと歩くクマ。懐中電灯の明かりに照らされても慌てるそぶりはない。５日午後７時半ごろ、島牧村の男性から「隣のコンポストにクマがいる」と警察に通報があった。駆け付けた警察と猟友会もクマを見つけ、爆竹を鳴らし民家に近づかないようにするなど、対応に追われた。

猟友会「（Ｑ：クマは怖がっている様子？）そんなに怖がっている様子はない。爆竹を鳴らしても急いで逃げる様子はないし。上にのぼるときもゆっくりのぼっていきますから。この辺のエサに執着しているのかな」

猟友会らのパトロールは約７時間にわたって続けられ、港で泳ぐクマを目撃する場面もあった。その後クマは住宅街の裏にある山に逃げていったという。

島牧村では先月末から寄せられたクマの目撃情報が少なくとも２２件にのぼり、猟友会などは、パトロールをして警戒を続けるとともに、島牧村では村にあるキャンプ場を閉鎖するなどして、住民に注意を呼びかけている。