イワシ大量漂着“約1100トン” 回収難航で「重機」投入…風評被害の懸念も 北海道・函館
今月7日、北海道・函館市の海岸に、おびただしい数のイワシが打ち上げられました。その量は約1100トンにのぼるといいます。イワシの回収作業は、これまで手作業で行われていましたが、12日から重機が投入されました。一方、イギリスの大衆紙には、このイワシについて、思わぬ記事が掲載されていました。
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12日、雪がうっすら積もる北海道・函館市の海岸では、重機のショベルに、作業員がスコップでイワシを運び入れていました。
事の始まりは、今月7日。海岸に、おびただしい数のイワシが打ち上げられたのです。市によると、その量は約1100トン。
これまでは、手作業で回収作業が行われていましたが、12日から重機が投入されました。
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これまでも、イワシの大量死は日本各地で起きていましたが……イギリスの大衆紙「デイリー・メール・オンライン」には、思わぬ記事が掲載されていました。
デイリー・メール・オンライン
「数千トンの死んだ魚が、日本の海に漂着。国が、福島の処理水を海洋放出してから3か月後」
記事では、イワシの大量死と処理水との因果関係には触れてはいないものの、福島第一原発の写真を掲載。SNS上でも拡散しています。
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そもそも、処理水は、トリチウム以外の放射性物質を、安全基準を満たすまで浄化したものです。
専門家は、“風評被害”を誘発しかねないと懸念します。
函館水産試験場 藤岡崇さん
「福島沖ですね、そのあたりからの水が、(海流から考えて)北海道の方に届くようなことは、ないのではないか」