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奈良の恒例行事“鹿の角きり”縄を投げて

2018年11月14日 17:00
奈良の恒例行事“鹿の角きり”縄を投げて

奈良で300年続く伝統行事「鹿の角きり」。秋の風物詩として定着しているが、そもそもなぜ鹿の角を切るのだろうか。

奈良の鹿。角きりシーズン到来。角きりは300年以上続く奈良の秋の風物詩だ。切った角は一部をインターネットで販売していて、中には3万円の値がつく角もある。売り上げは鹿を保護する奈良の鹿愛護会の活動資金になる。

この日行われていたのは、年に一度の恒例行事、鹿の角きり。角きりを行うのも鹿愛護会だ。男たちが縄を投げて鹿を捕獲し、数人がかりで押さえ込み角を切る。春になると角は自然に抜け落ちるが、奈良では毎年秋に角きりを行う。理由は秋になると発情期で牡鹿の気性が荒くなるためで、角があると観光客にケガをさせてしまう危険がある。

公園内の鹿は約1300頭。毎日のように保護される鹿がいる。ゴミを食べて消化不良なる鹿や交通事故でケガをする鹿。ケガをした鹿を見つけたら、吹き矢で麻酔をかけて捕獲する。こうした作業は毎日行われている。角がある鹿も見つけるたびに捕獲。この時期は1日20頭ほどの角を切っている。

【the SOCIAL viewより】